京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab|京都発の新たな都市デザインビエンナーレ

京つうイベントブログ

2020年01月08日 12:23

京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab(住所:京都市左京区、ラボラトリー長:岡田栄造教授、以下D-lab)は、2020年3月27日から29日の3日間にわたり、京都市勧業館みやこめっせにて、京都発の新たな都市デザインビエンナーレ『KYOTO Shaping the Future──食がつくる都市』を開催いたします。
都市の未来像を京都から発信する本展示では、食をめぐる循環構造のリサーチと最先端テクノロジーを掛け合わせ、直径15mの『都市模型プロジェクションマッピング』や、世界的なデザインミュージアムで展示された『京都を形づくる食』ほか、3つのプロジェクトが並びます。
一歩引いた視点から京都を俯瞰した社会のリデザインに興味のある方、ぜひご参加ください。

会場イメージ

KYOTO Shaping the Futureロゴ

KYOTO Shaping the Future について
歴史都市としてのイメージの強い京都は、伝統を継承してきたと同時に、1200年を超える時代時代における「未来」を発信してきた都市でもありました。三方を山に囲われた京都ではたえず内と周縁をさまざまなレベルで区切り、それらの交流をイノベーションの源泉としてきたのです。やはり周縁の地にある京都工芸繊維大学KYOTO Design Labも、さまざまなコラボレーターとともに一歩引いた視点から京都を俯瞰し、社会のリデザインを提案しています。私たちは隔年開催の展示(ビエンナーレ)を中心とするプロジェクトKYOTO Shaping the Futureで新たな都市の未来像を提示し、その象徴として京都から周縁に延びる路を図案化したロゴデザインを提案します。

第1回テーマ「食がつくる都市」について
第1回目となる展覧会のテーマは「食がつくる都市」としました。「食」は人間が生きていくうえの根源的な行為であり、そのありようそのものが人間を取り巻く都市や環境をかたちづくってきました。本展覧会ではまず京都の食をめぐる循環構造を歴史的な視点からリサーチし、これを最先端テクノロジーと掛け合わせることで、「食」から派生する新たな未来都市の可能性を描きたいと考えています。

※本事業は、「令和元年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業」であり、KYOTO STEAM-世界文化交流祭-2020の連携プログラムとして実施します。

文化庁・日本博ロゴ


イベント概要
日 時|2020年3月27日[金]― 29日[日]10:00-19:00(27日のみ13:00開場)
会 場|京都市勧業館みやこめっせ 第3展示場B
住 所|京都市左京区岡崎成勝寺町9-1
主 催|京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab
共 催|KYOTO STEAM-世界文化交流祭-実行委員会
後 援|在日スイス大使館
コラボレーター|シャディ・ラーバラン&マニュエル・ヘルツ、大阪ガス株式会社 エネルギー技術研究所、スイス連邦工科大学チューリッヒ校 クリストフ・ジロー研究室
コンテンツ制作|岡田栄造+岩本馨+水野大二郎+木下昌大+三宅拓也[京都工芸繊維大学]
会場構成|武井誠+満田衛資[京都工芸繊維大学]
アートディレクション|西村祐一+綱島卓也[Rimishuna]
ウェブ|https://www.k-s-t-f.com

関連イベント
Preview Exhibition: KYOTO Shaping the Future
日 時|2020年1月18日―2月9日 12:00―19:00
閉 廊|月・火
会 場|KYOTO Design Lab 東京ギャラリー 
住 所|千代田区外神田6丁目11-14 アーツ千代田3331 203号室

展示コンテンツ
テーマ展示

都市模型プロジェクションマッピング

●都市模型プロジェクションマッピング
模型(直径15mほど)を会場中心に配置し、そこに1000年以上にわたる都市空間の変化や食と都市の関係を表す映像を投影します。都市の変化や日々の動きを体感できるインスタレーションです。
 

京都を形づくる食(Photo by Tomomi Takano)

●京都を形づくる食
コラボレーター|シャディ・ラーバラン&マニュエル・ヘルツ
京都における「都市」と「食」のダイナミックな関係を、6つのキーワード〈生産、水、市場、流通、都市形態学、祇園祭〉で読み解き、建築や料理の模型、錦市場で使用されている道具、リサーチの成果をあらわした図・写真・映像などにより可視化する展示です。

プロジェクト展示

絹の未来(Photo by Juuke Schoorl)

Food Shaping the Future

点群庭園










●絹の未来
京都の織物技術を支えてきた素材である絹をゲルやスポンジ状につくり替える先端技術と、デジタル工作機械を用いたデザイン手法を組み合わせることで、絹「だけ」で加工・製造された環境負荷が低く、かつ多様なニーズに応えることができる衣服のデザインプロセスを、素材実験の成果とともに展示します。

●Food Shaping the Future
コラボレーター|大阪ガス株式会社 エネルギー技術研究所
さまざまな環境の変化がもたらす新たな「食」のニーズを調査した上で、近未来の食文化を構想し、それを可能にする技術とサービスを開発。開発したシナリオやプロトタイプについて、映像や実物を展示します。

●点群庭園
コラボレーター|スイス連邦工科大学チューリッヒ校 クリストフ・ジロー研究室
山裾にひろがる詩仙堂の庭、現代建築の庭園(虎屋菓寮 京都一条店)、京町家の坪庭(一般民家)の大中小3つの庭を3Dスキャンして制作した映像を壁面プロジェクション展示します。仮想環境ながら、現実には不可能な庭園のダイナミック体験を可能にします。


コラボレーター
シャディ・ラーバラン&マニュエル・ヘルツ
https://www.rharchitekten.ch/, http://www.manuelherz.com/projects

大阪ガス株式会社 エネルギー技術研究所
https://www.osakagas.co.jp/ 

スイス連邦工科大学チューリッヒ校 クリストフ・ジロー研究室
http://girot.arch.ethz.ch/

※詳細はPDFより別添資料2をご覧ください。


アクセス
最寄駅
京都市営地下鉄東西線 「東山駅」より徒歩約8分

京都駅から
・京都市営地下鉄
地下鉄烏丸線~「烏丸御池駅」乗換え~地下鉄東西線~「東山駅(みやこめっせ前)」下車(乗車約15分、徒歩約8分)
・市バス
A-1のりば 5系統 「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車
D-1のりば 100,110系統 「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車
D-2のりば 206系統 「東山二条・岡崎公園口」下車

四条河原町から
・市バス
Hのりば 5系統 「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車
Hのりば 32系統 「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車
Eのりば 46系統 「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車
Eのりば 31,201,203系統 「東山二条・岡崎公園口」下車
・タクシー(約10分)

三条京阪から
・市バス
Dのりば 5系統 「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車
Dのりば 岡崎ループ号 「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車
・タクシー(約5分)
・徒歩(約14分)
    
※京都市勧業館「みやこめっせ」京都最大級のイベント会場・展示場 アクセス
https://www.miyakomesse.jp/access/ 


参考情報
国立大学法人 京都工芸繊維大学
京都工芸繊維大学は、芸術・文化の源である国際学術都市・京都に位置する、工芸科学部一学部で構成される工科系大学です。科学と芸術の融合を目指す学風を時代の進展とともに百有余年にわたり発展させてきました。
「人間の感性を涵養し、精神的な潤いや自然との調和を強く意識した、普遍性のある科学技術分野の創生」を基軸とし、バイオ、材料、電子、情報、機械、環境などの先端科学技術分野から建築・デザインまでの幅広い分野において、ものづくりを基軸とした「実学」を目指した個性ある教育研究をおこなっています。
https://www.kit.ac.jp/ 

KYOTO Design Lab
KYOTO Design Lab[D-lab]は、京都工芸繊維大学が領域横断型の教育研究拠点として設立した、コラボレーションのためのプラットフォームです。2014年の発足以来、「Innovation by Design」をミッションに、さまざまな専門性が交差するインキュベーターとして活動しています。
D-labは、世界中の大学から招聘する研究ユニットや学内のさまざまな分野の研究者、国際的な企業や地域の組織とともに、ワークショップや都市リサーチなど各種の国際的プログラムの実践を通じたイノベーションの社会実装に取り組んでいます。
http://www.d-lab.kit.ac.jp 

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