2019年05月05日 18:31
京の五花街の一つ、先斗町歌舞会が行う春のをどり「鴨川をどり」は、1872年(明治5年)に創演されました。明治の一時期や第二次世界大戦で中断された時期もありましたが、戦後すぐに再開され、現在に至ります。1951年から1998年までは、春・秋と年二回の公演が行われ、その公演回数は181回(※2018年現在)を数え、京の五花街のなかでも最多公演回数を誇ります。春のみの年一回に戻った現在も、華やかな芸舞妓たちによる舞踊劇(第一部)、純舞踊(第二部)の二部構成で観客の目を楽しませています。その魅力は海外でも評判となり、ジャン・コクトーやチャーリー・チャップリンなど海外の著名人をも魅了しました。昭和初期の鴨川をどりには、洋楽が使用されたり、少女レビューが上演されたりと、伝統を守るだけでなく、常に新しさを求めて発展しています。